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2012年5月22日火曜日

「価値観」「責任感」を共有できずして、経済連携なし!成す術がなく閉幕したG8・・・[ギリシャ問題]

ドイツ人をはじめ、まじめに働いている人たちの憤りはピークかもしれませんね。





EUには残りたいが、今の待遇は維持したい。おまけに自分の貯金はしっかり海外の銀行へ資産回避といった始末(5月14日にはギリシャ国内の民間銀行の口座から計7億ユーロ(約715億円)を引き出したことが明らかになった)。許されるかどうか?世界の人々がどう考えようとも、これがギリシャ国民の感覚であります。EUで比較的財務状態の良いドイツをはじめ、フランス、その他の国がギリシャの借金を何らかの形で返済する選択意外に道はなしといったところでしょうか。EUという共同体があったからこそ、ドイツも経済的な恩恵を受けたことは間違いありませんが、そんな理屈、ドイツ国民が「そうだよね」と納得するはずもありません。




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どんなに賢い人が集まって議論しようとも、奇策な案を出そうとも、お金を得るには2通りしかないわけであります。「稼ぐ」または「借りる」のどちらか。どんな対策を考えようとも本質的には、この2つのどちらかを誰が負担するか?であります。夫が働かず借金を作ったなら、妻が働いて借金を返済するということと同様であります。借金がある日、新しい法案や政策によって無くなるということはありません。





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経済的な連携で恩恵を受ける国、働き損を喰らう国

昨年末より日本でも大きな話題となったTPPをはじめ、FTA などの他国との経済連携が経済成長に繋がるとする話を私たちはよく耳にしたわけでありますが、「常識」や「価値観」といったものが共有できる相手でなければ、どちらかの国民が尻拭いをすることとなることは明白であります。今回のギリシャ問題は、そのことを世界に知らしめた事例かもしれません。日本人の感覚では到底理解に苦しむ図々しさでありますが、この場に及んで、ギリシャ国内では、自分たちの権利主張を繰り返し、混乱が続いている状況であります。他国に迷惑をかけているといった「悪気」「罪悪感」といった感覚など全く感じられません。いや、感じないのだと思います。





「所変われば、人変わる」とは言いますが・・・






成す術無く閉幕したG8

オバマ大統領の神妙な顔でのスピーチが印象的だった今回のG8だったわけですが、最終的に出てきた答えが「成長」と「財政再建」。経済に詳しくなくとも理解に苦しむ目標だと気づくかもしれません。要するに「どうすることもできないが、できれば各国とも責任(負担)はなるべく避けたい・・」「ただ非協力的とは見られたくない・・」といった心境だったのでははいでしょうか。最終的には日本も含め、誰がギリシャの借金返済をどのくらい負担するのか?という話に終始したはずです。









負担少なき所に成長企業は宿る!

南欧を含め、ギリシャは公務員の数が多く、年金支給も悪くありませんので、成長力のある企業の多くは、本社を待遇の良い国に移します。財政再建をするということは、金のある個人または企業が負担しろ!ということであり、お金のない個人や企業は負担したくとも負担できないわけであります。公務員の待遇や社会保障が充実しているということは、その裏に、システムを維持するために犠牲になっている人や企業があるということです。物理的な移動や通信環境が整えば整うほど、企業や資産家がこういった国々に留まって商売をする可能性は考えられません。経済における成長とは儲けることでありますので、儲かったお金を借金を抱える自治体や政府に寄付する善人がいるなら是非とも知りたいものであります。増して、支出を改善しようともしない国や自治体に対して、最も強い憤りを感じているのは、誰よりも儲けた側の事業者ではないでしょうか。






結局どうなるの?

JPモルガンの欧州責任者は、国際機関とギリシャの関係の行き詰まりは、「恐怖とパニックをもたらし、ギリシャからの資金逃避と預金引き揚げを加速させ得 る」と指摘。その場合、ギリシャはいわゆる資本統制を課さざるを得ず、それによって銀行の資金が逼迫。最終的にギリシャは自国で通貨を発行せざるを得なく なると分析したとのこと(ブルームバーグ)


最終的には、ギリシャ国民がすべて日雇い労働者となり、病気になったら力尽きて人生を終えるというぐらいの意識変更でもないかぎり、どうにもならないはずです。また、そのぐらいの大胆な判断がない限り、過激なヨーロッパ周辺国、とりわけ稼ぎの良いドイツ国民が黙っているわけがありません。EU崩壊は想像もしたくありませんが、消去法をもってしても維持/継続の可能性は見当たりません。




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