「なぜ、もっと早くに決定を出してくれなかったのか!!」
こんな怒りの声が沸き上がるのも自然かもしれません。
厚労省の特別対策本部は先月、今後10年で基金制度を廃止する方針を出しました。年金基金という制度が廃止となるのは、雇用統計や産業衰退ならびに人口バランスなどを考慮すれば随分と前から分かっていたことは明確であります。
引っ張るだけ、金を引っ張って・・・
企業も個人も随分大きな負担を継続的に負ってきたわけでありますが、サラリーマンの基礎年金、厚生年金、厚生年金基金の三層の3階部分がダメとなったことを認めたわけであります。ただし優良基金は一部残ることが決定。
現在、厚生年金基金の576基金のうち286基金は、積立金が1兆1千億円以上が不足しているとのことです。厚生年金基金の代行運用を行っていた企業の社員が投資の素人であったことが不幸のはじまりであったのかもしれません。投資の素人が運用に携わっていた以上、大型詐欺集団AIJ投資顧問会社などのカモとなることも、また自然な流れであったと言わざる終えません。
近い将来には、2階部分の厚生年金、1階部分の基礎年金も大幅な減額もしくは制度の諸滅は念頭においておく必要がありそうです。老後の生死に関わることを性善説や希望的観測で捉えることほど危険なことはありませんから。

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