[香港 20日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)は20日、 保有している11億ドル相当の中国工商銀行(ICBC)(1398.HK: 株価, 企業情報, レポート)の株式売却を始めた。今回、保有する全てのICBC株を売却する。
IFRが条件規定書を引用し伝えたところによると、ゴールドマンは、ICBCの株式を1株当たり5.47─5.50香港ドルで売り出した。これは20日終値(5.64香港ドル)から最大3%ディスカウントとなる。ゴールドマンはICBC株を2006年から保有しているが、ここ1年数回にわたり売却を行っていた。
昨日、中国の上海総合指数は、2000ポイント割れして1963ポイントの-5.3%安の暴落となった。今日の上海総合指数は、寄り付き後、昨日の1963ポイントまで戻す場面があったが、前場1888(-74)ポイントの-3.8%の大幅下落となっている。香港のハンセン指数は一時プラスを継続していたが、上海総合指数の下落を受けて、この時間下落しています。
中国の株式相場が下落している切っ掛けは、シャドウバンキング(影の銀行)対策で金融機関の資金繰りへの不安から短期金利(翌日物)が数日前、一時過去最高水準の13.44%に上昇したこと。また、米国FOMCの量的緩和縮小発言により新興国への投資資金の巻き上げ懸念などで新興国の株式相場が下落していることも影響している。現在、短期金利は低下しています。日本株は、上海総合指数の大幅下落の影響を受け、後場大幅に下落している。この下落で、中国へ大きな依存度のある豪ドルが売られている。現在、1豪ドル89.6円と円高になってきています。
それにしても、米国やFRB、ゴールドマンサックスの手のひらの返しっぷりが鮮やかで言葉も出てきません。怖さすら感じた人も多いはずです。
上げて、上げて、そして落す。
日本もこの手法で痛い目にあいましたよね。
米国のこの冷徹な判断は、彼らのもっとも優れている点の一つであると思います。中国はここ数年の急激な経済成長で庶民が贅沢をおぼえてしまっただけに、これから先、この始末に対する処理は非常に難航するのではないでしょうか。中国に残された道は、参院選前にいかに戦争を引き起こせるか?といったところかもしれません。内政は非常に難しい局面となったはずです。一党独裁を維持するのも簡単ではなくなりつつあります。
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