世界経済にとっても注目の7月分の中国製造業PMIが発表となりましたね。
7月はなんとか前回数値を僅かに上回り、50.3%という結果に。しかし、依然として景気後退・経済活動の中間値である50.0ポイントをギリギリ運行中という事実は変わらず継続しています。中国経済の懸念に特に注目が集まっている時期だけに、今回だけはこけれないという必死さが伝わってくるようであります。
PMIは製造業の購買担当者の生産計画などを指数化したものになり、中国PMI指数は、生産材料(特に資源関連)の消費量へとつがるため、オーストラリア最大の資源輸出先の中国の資源消費増加は、輸出のプロセスを通じてオーストラリア経済と豪ドルに影響を及ぼします。逆から考えれば、オーストラリアの政策転換をみれば、中国の経済状態が把握できるということでもあります。オーストラリアは資源輸出に依存してきた経緯がありますので、資源輸出先がしっかりとしているならば、基軸事情の転換などするはずがありませんから。関連記事はコチラ>>
また中国経済を支えている多くの企業が国有化企業という点も考慮しておく必要がありそうです。民間企業が多い日本や欧米と比べ、製造業PMIは比較的政府がコントロールしやすいこともあり、中国においては一概にPMIが実態経済を映し出す鏡と考えるのはリスクが大き過ぎます。
よって、時間と共に行き詰まりが強くなる中国にとって、この状況を打開する政策に注目が集まります。報道では国内の不満を抑えきれないという情報が後を絶ちませんが、果たして戦争という最終手段を実行するのかどうか・・・。
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