大雪もようやく落ち着きましたね。東京でこれだけ雪が積もるというのも珍しかったわけですが、慣れない雪がに転んで怪我などはなかったでしょうか。
さて、話は変わりまして、ドイツの銀行グループによる接待漬けが収賄に当たるとして金融庁が適切に処理された事件はつい最近のことでありましたが、次は海外ファンドによる相場操縦が証券取引等監視委員会が指摘しています。
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その証券取引等監視委員会から相場操縦を指摘されたのは、海外ファンドのセレクト・バンテンジであります。
同ファンドのトレーダーが中国の拠点から、日本企業2社の株式に大量の買い注文を出し、取引が成立する前に注文を取り消す「見せ玉」と呼ばれる手法で相場操縦して高値で売り抜けたということです。
年金基金の件といい、今回の海外ファンドの相場操縦の件といい、日本ばかりが狙われるのは、日本がそれだけ大きなマーケットであり、違法な行為をしてでも取りたいと欲望を掻き立てるほど魅力な市場であるから!ということが背景にあるからではないでしょうか。
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人間らしい生活(日本人が考える)
世界が広いとはいえ、これほど人間がひしめき合う世界の中で人間らしい生活ができるのは、ほんの一握りの人々だけです。
幸いにして、日本人の多くは、この「一握り」に入ります。(生活に不満がある方もいらっしゃるでしょうが・・)しかし、他の多くの人々は、人らしい生活ができるまでに達していない暮らしをおくっている人もたいさんいらっしゃいます。
原発の話と同様ですが、かわいそうだ!なんとかしてあげたい!と同情心を持つことは簡単です。しかし、こういった多くの同情心を持つ人たちも、自身が満たされていることが大前提としている場合が多く、自身の生活が困窮してまで、会ったこともない世界のどこかの貧しい方々の生活を豊かにしたいとは考えていないはずです。
今回の海外ファンドのセレクト・バンテンジはこういった卑しい方法を用いてもカネを分捕りたいと試みる氷山の一角でありますが、成長戦略に必要な海外の資金を日本に取り込むということは、こういったリスクと常日頃、隣り合わせの状態でなければならないということでもあります。
防衛の問題もしかりですが、日本が資源的な観点においても、文化的な観点においても魅力的であり、資本の観点においては、どの国もヨダレが出るほど魅力的であるからこそ、周辺国がこれほど日本を貶めようと全身全霊をかけて挑んでくるわけです。
周辺国が事実無根の理由をつけ謝罪を迫るのも、謝罪の向こうにお金を請求できる根拠があるからであります。
カネを稼ぐことも重要ですし、商品やサービス力を向上させることも大切ですが、それを守る視点が、今後さらに重要になるのではないでしょうか。
日本は長き間、外国に戦争で負けたことが一度もなかったからこそ、敗戦後の立て直し方が下手だったのかもしれません。逆にいえば、それだけ軍事力では他国を圧倒していたという事実があります。
今の中国をみれば非常に分かりやすいわけですが、外交力と軍事力のバランスは常にシーソーの関係となっていることがよく分かると思います。
軍事力が強化されれば、外交が下手になりますし(軍事力に頼りすぎるがゆえに)、外交力がある国は逆に軍事力がそれほど強くありません。
国家の財力においても然りです。
国家財力がない国など、そもそも狙われもしないなずです。違法を貫いてリスクを負い、取れるものが限定されているとするならば、誰もそのようなチャレンジはしないはずです。
そろそろ我々にも守りの意識を高めることを意識する時期にきているのかもしれませんね。

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